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山中城(宗閑寺の不思議な場所)   鬼丸 : 2012/03/03(Sat) 08:41 No.27

先回は、宗閑寺にある北条方と豊臣方の武将のお墓についてアップさせて頂いた。

宗閑寺の建物の裏に、すこしばかり不思議な空間があります。お寺の裏といえば大体墓地になっていることが多いが、ここのお寺
の裏もやはり墓地になっていた。

山中城攻防戦で亡くなった、名も無き将兵の五輪塔でもないかとあたりを散策すると、奇妙な彫刻が施された墓石が複数目に飛び
込んできた。墓碑にはこれまた風変わりな戒名が刻まれ、年紀をみると江戸時代のものである。しかしそれらの墓石がどういう意
味するものなのかは解らなかった。後日ネットで三島市の歴史に関するサイトを検索してみたら、なんと「隠れキリシタンの墓で
はないか」とのこと。

宗閑寺は、山奥にある小さなお寺ではあるが徳川将軍家に縁のお寺である。(ちなみに宗閑寺の屋根の軒瓦は三つ葉葵の紋章が
施されている。)何故この場所に「隠れキリシタンの墓」があるのだろうか?

この疑問を解消すべく、更に検索を重ねると以外な情報を入手することが出きた。それは箱根にある北条氏五代の菩提寺「早雲寺」
にも同じような「隠れキリシタンの墓」があるとか。

偶然かもしれないが北条氏に関係したところに、このようなお墓が残されていることに何か因縁めいたものを感じるが、結論を見
出すまでには至りませんでした。


【写真左】
墓石の上部に変わった装飾が見られる。通常の場合はこの辺には家紋などが刻まれているのだが・・・

【写真中】
奇妙な彫刻、何をモチーフにしているのか見当がつかない。、杖にも見えるし、あるいは人物をデフォルメしているようにも見える。

【写真左】
前出の写真左のものを、更に豪華な装飾を施した感じがする。

近世宗教史などは、あまり知られていない史実や遺跡が全国にかなりあるそうだ。山城同様に貴重な歴史遺産として後世に残さねばならないと思う。

今回で、山中城攻城は一区切りとします。まだまだ沢山の見所がありますが紹介しきれないのが現状です。

【追記】
山中城では、毎年5月の第3日曜日に三島山中城まつり実行委員会主催の「山中城祭り」というイベントが開催されます。なかでも
「戦国合戦絵巻(殺陣)」は見ごたえがあり、戦国好きには堪りません。

晴天に恵まれれば駿河湾や富士山が一望でき、更に整備された芝生の緑と赤や白の躑躅の花が綺麗で家族揃って楽しめます。
また、会場では「寒ざらし団子」や「三島コロッケ」なども発売されますので是非とも足を運んで頂ければと思います。


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