興国寺城(出土品)
鬼丸 : 2012/03/16(Fri) 21:07
No.32
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興国寺城は判明しているだけでも、約120年間で城主が16人も替わっており、その都度大なり小なりの改修が行われたことが発掘の成果や文献資料で確認できます。
三の丸では古い年代の盛り土などが見つかり、少なくとも3回の改修が行われた形跡がみつかり、これまで最古とみられていた北側の本丸より、三の丸の方が先に築城された可能性が高いとの説明があった。 出土した陶磁器やかわらけなどを分析し、三の丸の変遷を詳しく調べて行く予定だそうだ。
【写真左】 志野焼の破片、志野焼で有名なものに本阿弥光悦の「白楽茶碗銘不二山」は有名で国宝に指定されている。
【写真中】 常滑焼の破片、壺や甕などの日用雑器だろうと思われる。
【写真右】 かわらけ、釉(うわぐすり)をかけてない素焼きの陶器で、灯明皿や酒器などに使用された。
ヤクザ映画で出入りの前に盃を地面に投げつける行為は戦国時代の武将が出陣の際、戦勝祈願のため酒を飲み干した盃を地面に叩きつけて割る儀式を真似たものと言われる。
従って完形品の出土は極めて少なく、城跡でこれらが多量に出土する場所は儀礼的空間であったとされる。
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