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仙台輪王寺開山の鱗庵和尚が伊達政宗に初見の時、政宗は太刀を抜き放って「剣刃上の一句,作麼生(そもさん)」と突きつけた。和尚は政宗の肩を押さえ擒縦(きんしょう・とらえる)して投げ飛ばし、「この賊漢!」と一喝した。政宗は恐縮し、正座して応対した。
(横尾賢宗「禅と武士道」大正5年 鎌田茂雄編『叢書・禅と日本文化6』所収)
武将と禅の出会いの挿話として語られています。剣刃上の一句とは前述の『無門関』にある「剣刃上行 氷稜上走 不渉階梯 懸崖撤手」の公案で、絶体絶命の危機の時でも大悟したものは動じない、の意味です。仙台輪王寺10世鱗庵光金の逸話だと思いますが、輪王寺は臨済宗でなく曹洞宗、開山したのは室町時代嘉吉元年(1441)、大庵梵守和尚を迎えてですからどこかに誤伝があるようです。 |
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