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惨殺は日常だった   野崎 準 : 2015/05/14(Thu) 22:53 No.566
11  古書市で見つけてきた『日本刀講座』の別刷集の福島靖堂「英雄と日本刀」(雄山閣『日本刀講座』六)に

「上杉謙信の脇指に相州貞宗の一刀がある。ある時深淵金太夫なる家臣が次の間で仙可という僧と口論のあげく組み合いになった。謙信はこの貞宗の脇指で片手打ちに二人を斬り伏せて四つにした。仙可の親で内記なる者が『これしきの事で罪に遊ばさるは無礼なり』、と斬りかかったのを謙信は二刀でその右腕を切り落し、小姓上村安芸がトドメをさした。これを見ると戦国武者は暴虐なように見えるが、戦場で普段太刀打ちをなしていると家臣を斬るのも普通のようで、家臣への処罰は厳峻を極めたものである」

 旨ありました。時に昭和10年代、昭和6年の満州事変以来大陸の戦闘は熾烈を極め、血盟団事件、五・一五事件、永田鉄山暗殺、二・二六事件と国を挙げて血が頭に上っていた時代の論文でした。
 まあ、国民が煽られて血が頭に来ていないと戦争はできないらしいですが。

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