いつもお世話になります
田舎侍 : 2016/06/02(Thu) 08:30
No.595
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いつも楽しく拝見させて頂いています。
ツタンカーメンの副葬品である短剣は隕石由来の物質でできていた(鉄隕石)らしいという説をミラノ工科大学が蛍光X線による分析をもとに結論づけたという記事がありました。 古代では貴重な金属資源で天からの贈り物としても世界各地で珍重されとも。
草薙剣も黒光りしているとの説があるので もしかするとって事はないですかね。 しかし鉄や銅と比べとても重いのでは??
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Re: いつもお世話になります
野ア 準 : 2016/06/03(Fri) 19:37
No.596
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初期鉄器時代に隕鉄起源と思われるニッケル含有鉄が使われている事は昔から注意されており、1970年代には当時の分析結果からすでに「ツタンカーメンの短剣は隕鉄製」と言われていました。
今回の調査は蛍光X線分析、すなわちX線を当てて飛び出してくる電子から資料を傷つけずに定量分析する技術による物ですが、発表では分析値がまだ出ていません。
一方で地中海周辺の鉄鉱石にはニッケル鉱が一緒に採掘されるところが多く、製錬された鉄にもニッケルはある程度含有されている筈だから隕鉄と即断するのは危険、という意見もあります。今回どこまで説得力のある説なのか楽しみです。
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Re: いつもお世話になります
野ア 準 : 2016/06/03(Fri) 20:27
No.597
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追記:外電を探しましたらイタリアとエジプトの研究チームによる分析結果は「ニッケル10.8%、コバルト0.58%で地中海周辺の隕鉄とほぼ同成分」とありました。ハイニッケルですから鉄器時代初期では加工も熱処理も難しかったことでしょう。 |
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