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アクセス50万件突破のご様子、おめでとうございます。
例年通り奈良国立博物館で開催中の正倉院展を見てきました。今年の中心は染織工芸のようで、テーマ展示に「金属加工」があったのですが刀剣は刀子一口だけで、従来白銅と考えられていたものが化学分析でアンチモンと判明したインゴット、伝製品として稀有な「和同開宝」「神功開宝」それに鈴などの金工品だけでした。
正倉院宝物の管理台帳に「天平宝字八年(764)九月に太刀88、弓103、甲冑100等が出庫されて戻ってこない、藤原仲麻呂の乱に関係した事か」とありました。正倉院の本来の収納物が武器・武具を多数含み、古墳の副葬品と似ている、というのは昔から問題にされていました。「古墳に副葬された武器も国家非常の時には掘り返して国防のために使う目的ではなかったか?」と。
刀剣・弓箭・甲冑はわずかに残っているのですがめったに展示されないのが残念です。 。
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