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初心者大歓迎!平成24年8月の問題 真改 - 2012/08/01(Wed) 19:51  No.1148


単独表示 このくそ暑い時期に、職場のエアコンがどんどん故障しています。
設置して16年目なので、そろそろガタがきているのでしょうか。
今日は、6台分のエアコンが使用不能となり、私のいる場所も朝から扇風機と団扇のみ。(T_T)。
数日から1週間はエアコンなしの仕事となりそうですので、下着から衣服一式の着替えを持っていきまして、昼休みをはさんで着替えないと大変が起こりそうです。(+o+)。

では、さっそく参りましょう!!

※ 1回目入札期限1日〜7日
  2回目入札期限8日〜14日
  3回目入札期限15日〜21日

出題画像につきましては、左の画像をクリックして下さい。画像が展開されます。
また、画像が小さい場合は、もう一度画像を押しますと、最大画面となります。

☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆

日本刀柴田・柴田和男様のご好意により、隔月誌『刀和』に過去掲載された誌上鑑定を、電脳倶楽部上に再現させて頂いております。
まことにありがとうございます。
『日本刀柴田』柴田和男様に、厚く御礼申し上げます。

入札内容は、最後まで公開しませんので、思いっきり!自分の考えを論じてください。(*^_^*)。

入札投稿の際には、暗証キーの設定もお忘れなく。(^^♪。
これがないと、投稿の修正ができなくなりますので。

さて、スタートの前に、簡単なお願いです。
月刊誌『刀和』の過去問題からの出題ですので、刀和を持っていらっしゃる方は、是非、まっさらな気持ちで、再挑戦してみてください。

初めての方は、誌上鑑定で、知らず知らずのうちに、著名な刀工の名前や特徴を憶えることができますので、刀和以外の刀剣関係書籍を総動員して、正解を目指してください。

誌上鑑定は、刀身の出来以外にも、茎の形状や銘の特徴や銘の文字数、受領銘や彫に至るまで、ヒントを出してくれています。

そこで、役に立つのが、藤代の『日本刀工辞典』です。
茎の押形がたっぷり掲載されています。
これで、目当ての刀工と照合するのも良いと思います。

そして、このコーナーで、問題と柴田和男氏の回答を見比べ、誌上鑑定の力を付けて、実際に刀を見るときの助けとして頂ければ幸いです。

また、こんな楽しい誌上鑑定を、隔月誌『刀和』には、掲載されております。
誌上鑑定と、刀剣を購入される指針として、『刀和』をお勧め致します。
詳細は、リンクから『日本刀柴田』へお入り下さい。

では、スタートです。(^o^)/。

回答は、8月28日頃と致します。


Re:回答 真改 - 2012/08/28(Tue) 21:05  No.1162
くま 単独表示  今回の答えは島田義助でした。

 ヒントにタナゴ腹とあることから伊勢筋、美濃筋の札が圧倒的に多く、入札者のほとんどの方が迷われたようです。
 その中でも、「まるひさん」、「よっちゃんさん」のずばり一の札で、島田物への入札はお見事です。

 実は今回の出題に関して、かなりのヒントが鑑定倶楽部コンテンツ内にあります。
 第1クール第8問目の過去問題の解説で詳しく述べたつもりでしたが、お気付きの方が居られないようだったのは少し残念な気もします。各自所蔵の刀剣書で確認するのも良いでしょうが、コンテンツ内の既存のデータである過去問題解説もご活用して頂ければと思います。

 島田鍛冶の系譜について、初祖は江戸時代の寛保頃に島田鍛冶助宗九代目とされる、「五条官兵衛」という人が島田鍛冶来歴書として、「代々申伝書」という記録を遺しています。
 その一節に、「先祖助宗儀、後鳥羽院様御代之節、国々鍛冶職之者被召出、月々御番鍛冶被仰付候、・・」とあり、別の条には、「・・・今川様へ被召出改名候成下、島田義助と御名付被下、則今川様御代の節は横地村と申に地所百貫文之地被下置、鍛冶職相勤罷在候。」とあります。
 これを要約すると、先祖は鎌倉時代の御番鍛冶備前福岡一文字の助宗を祖としていること。今川様の時代にお抱え鍛冶として、「義助」という名前と、「横地村」(現在の静岡県菊川市)に百貫文の土地を頂いた、ということが分かります。
 東海道の真ん中付近にある島田の地は東西交流の場でもあり、西から美濃・山城・大和の各伝法が、東から相州伝の技術が、他の交易品と共にこの地に流入され、更に先祖が備前の福岡一文字であることなど勘案すれば、五ケ伝の鍛法を惜しみなく吸収できたのでしょう。その結果として、島田鍛冶は器用な鍛冶集団として認知され、今日、愛刀家の間で語り継がれています。

 今回も少し趣向を変えて、文献(古文書)をたよりに解説を試みました。
いかがでしたでしょうか?

 それでは今回はこの辺で失礼します。


                                 竹  屋  主  人

 私の見方

 まるひさん
 一の札、島田 広助
 茎の形状、皆焼などから末の相州伝。白ける所から下原はなしとして、相州、島田、広賀、冬広などか。決定的にどれかわからないのですが、鑢目や二筋樋や大きな作りから広助としました。

 よっちゃんさん
 今月の鑑定刀は難しい、たなご腹風、皆焼風だと末相州、下原、島田、千子、など浮かぶがいずれも決め手に欠ける。義助とします。

 ※ まるひさんの入札所見は非常に適格なものと思いますが、折角「島田物」に入札されたのであれば、島田鍛冶の頭領「義助」への入札が無難でしょう。
 よっちゃんさんのような、決断する能力も刀剣鑑定には必要かもしれませんね。