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☆初心者大歓迎☆平成24年9月の問題 真改 - 2012/08/31(Fri) 20:05  No.1163


単独表示 今日から9月というのに残暑が厳しいですが、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
私は、ちょっと糖質制限ダイエットをやっておりまして、すでに1か月。
急激にとは行きませんが、3キロほど落とすことに成功しました。(^^)。
目標は、68キロ。あと、4キロほどです。
運動も加えて一気にと行きたいところですが、この暑さに根性がヘタレております。(+o+)。

暑さと、肥満にご注意ください!( ^)o(^ )。

では、さっそく参りましょう!!

※ 1回目入札期限1日〜7日
  2回目入札期限8日〜14日
  3回目入札期限15日〜21日

出題画像につきましては、左の画像をクリックして下さい。画像が展開されます。
また、画像が小さい場合は、もう一度画像を押しますと、最大画面となります。

☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆

日本刀柴田・柴田和男様のご好意により、隔月誌『刀和』に過去掲載された誌上鑑定を、電脳倶楽部上に再現させて頂いております。
まことにありがとうございます。
『日本刀柴田』柴田和男様に、厚く御礼申し上げます。

入札内容は、最後まで公開しませんので、思いっきり!自分の考えを論じてください。(*^_^*)。

入札投稿の際には、暗証キーの設定もお忘れなく。(^^♪。
これがないと、投稿の修正ができなくなりますので。

さて、スタートの前に、簡単なお願いです。
月刊誌『刀和』の過去問題からの出題ですので、刀和を持っていらっしゃる方は、是非、まっさらな気持ちで、再挑戦してみてください。

初めての方は、誌上鑑定で、知らず知らずのうちに、著名な刀工の名前や特徴を憶えることができますので、刀和以外の刀剣関係書籍を総動員して、正解を目指してください。

誌上鑑定は、刀身の出来以外にも、茎の形状や銘の特徴や銘の文字数、受領銘や彫に至るまで、ヒントを出してくれています。

そこで、役に立つのが、藤代の『日本刀工辞典』です。
茎の押形がたっぷり掲載されています。
これで、目当ての刀工と照合するのも良いと思います。

そして、このコーナーで、問題と柴田和男氏の回答を見比べ、誌上鑑定の力を付けて、実際に刀を見るときの助けとして頂ければ幸いです。

また、こんな楽しい誌上鑑定を、隔月誌『刀和』には、掲載されております。
誌上鑑定と、刀剣を購入される指針として、『刀和』をお勧め致します。
詳細は、リンクから『日本刀柴田』へお入り下さい。

では、スタートです。(^o^)/。

回答は、9月28日頃と致します。


Re:解答 真改 - 2012/09/30(Sun) 09:16  No.1174
くま 単独表示  今回は二字銘の、「忠広」銘(肥前忠吉初代)でした。
 肥前刀としての特徴を顕著に現した鑑定刀であり、常連の皆さんには少し物足りなさを感じたことと思います。
鑑定の要訣については、柴田先生の詳しい解説で十分ご理解を得られたと思います。

 初代忠吉は、京の堀川国広と並ぶ新刀双璧で、愛刀家の間では人気のある刀工です。元亀3年に竜造寺家の抱え工であった橋本道弘の子として佐賀郡長瀬村に生まれ、本名を橋本新左衛門という。
 天正十二年三月に勃発した、肥前国を中心に九州北部を支配下とする龍造寺隆信と、九州南部から北に勢力拡大を企図する島津義久との九州の覇権を決する戦い、いわゆる、「島原の戦い」で、忠吉の祖父である盛弘は戦死、父も同時期に病死し、時に十三歳の忠吉は、肥後国伊倉の刀工、「同田貫善兵衛(清国)」に預けられ、鍛刀の基礎を学んだといわれています。

 慶長元年(1596年)、忠吉二十五歳の時、刀工としての技量を高めるため京に上り、かの有名な、埋忠明欽・明珍」親子に弟子入りをします。
 慶長三年(1598年)に修業を終えて肥前国佐賀に戻り、藩主、「鍋島勝茂」の知遇を得て藩工となり、切米二十石と屋敷地を拝領、これを機に前述の長瀬村に残った親類縁者をこの屋敷に呼び寄せ工房を運営し、いよいよ鍛冶職に精進したといわれています。
 鑑定本で脇肥前などと言われる刀工は、この時移住した人たちの事を指すもので、本家に負けず劣らずの名工を輩出しているのは周知のとおりです。

 元和十年二月二十八日、朝廷より、「武蔵大掾」と「藤原姓」を賜り、それまでの、「源姓」から「藤原姓」に改める。
 寛永九年八月十五日に没、享年には六十一歳、六十六歳、六十八歳など諸説ありますが、直系の御子孫は、享年を六十一歳としているとのこと。

 最後に肥前刀には次の様な特徴があり、これが鑑定の要訣とされています。
 その一つは、刀の銘が佩き表に切銘することなどがありますが、更に奥深いものに、茎の肉置きにありますが、これをご説明申し上げると、紙面が足りなくなりますので割愛させて頂きます。


 それでは 今回はこの辺で失礼します。

                                      竹 屋 主 人


私の見方

よっちゃん氏

鑑定刀は先反り気味、重ねの状態から慶長、元和の慶元新刀と観て肌目、鑢目、刃文の谷に沸匂が凝っているところから肥前刀として 銘 忠廣 とします。

まるひ氏

小板目のよくつんだ肌、ヒントから肥前の小糠肌。三鈷剣の柄が菊花になっているところからなどから忠吉でなく忠広としました。

※最近の入札所見は皆さん素晴らしいです。特に同人の前期作と後期作を見極めらる鑑識は高く評価されます。
 今後も冷めた刀剣会を共に盛り上げましょう。(竹屋談)