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初心者大歓迎!平成24年11月の問題 真改 - 2012/10/31(Wed) 20:42  No.1188


単独表示 この日曜日は大刀剣市で大変盛り上がったことでしょう。
私の地元も小さな祭りですが、秋祭りがありました。(^^)。
すっかり秋ですね。

では、さっそく参りましょう!!

※ 1回目入札期限1日〜7日
  2回目入札期限8日〜14日
  3回目入札期限15日〜21日

出題画像につきましては、左の画像をクリックして下さい。画像が展開されます。
また、画像が小さい場合は、もう一度画像を押しますと、最大画面となります。

☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆

日本刀柴田・柴田和男様のご好意により、隔月誌『刀和』に過去掲載された誌上鑑定を、電脳倶楽部上に再現させて頂いております。
まことにありがとうございます。
『日本刀柴田』柴田和男様に、厚く御礼申し上げます。

入札内容は、最後まで公開しませんので、思いっきり!自分の考えを論じてください。(*^_^*)。

入札投稿の際には、暗証キーの設定もお忘れなく。(^^♪。
これがないと、投稿の修正ができなくなりますので。

さて、スタートの前に、簡単なお願いです。
月刊誌『刀和』の過去問題からの出題ですので、刀和を持っていらっしゃる方は、是非、まっさらな気持ちで、再挑戦してみてください。

初めての方は、誌上鑑定で、知らず知らずのうちに、著名な刀工の名前や特徴を憶えることができますので、刀和以外の刀剣関係書籍を総動員して、正解を目指してください。

誌上鑑定は、刀身の出来以外にも、茎の形状や銘の特徴や銘の文字数、受領銘や彫に至るまで、ヒントを出してくれています。

そこで、役に立つのが、藤代の『日本刀工辞典』です。
茎の押形がたっぷり掲載されています。
これで、目当ての刀工と照合するのも良いと思います。

そして、このコーナーで、問題と柴田和男氏の回答を見比べ、誌上鑑定の力を付けて、実際に刀を見るときの助けとして頂ければ幸いです。

また、こんな楽しい誌上鑑定を、隔月誌『刀和』には、掲載されております。
誌上鑑定と、刀剣を購入される指針として、『刀和』をお勧め致します。
詳細は、リンクから『日本刀柴田』へお入り下さい。

では、スタートです。(^o^)/。

回答は、11月28日頃と致します。


Re: 初心者大歓迎!平成24年11月の回答 真改 - 2012/11/28(Wed) 18:15  No.1204
くま 単独表示

今回の答えは、「吉井重則」の短刀でした。

特徴がかなり鮮明に出ている問題なので、今回はサービス問題だなと思いきや豈図らず(あにはからず=思いがけず)、「長船元重」、「長船倫光」、「初代兼光」、「長船秀光」、「大宮盛景」等々札がかなり散った結果となりました。

柴田先生の解説にありますように、鑑定・鑑賞会や刀剣屋さんでも出物としては少ないようで、愛好家とって出会う機会の少ない一派の作品と言えます。
吉井派の成り立ちについては異説が多く、鵜飼雲上を祖とする説、同じく鵜飼雲生とする説、黒んぼ切りで有名な、備前長船景秀の子や孫を祖とする説など、枚挙に暇がありません。
後年出雲に移住したこの一派を道永派と呼び、今回の出題刀とは少し異なった、五の目を連ねた刃文を焼きます。これを「道永刃」と称して鑑定の一助としているようです。
鎌倉期から南北期にかけての作品には二字銘が多く見受けらますが、「備前国吉井住為則」年紀を正和三年(1314年)と切ったものがあり、稀な例と言えるでしょう。
ちなみに、この為則を吉井派の初祖とする向きもあるようですが一考を要すべきと思います。

吉井派と道永派の刃文よる大きな違いとして「五の目を整然と焼く」のは道永派に多く見え、更に棟を焼くなどの手癖があります。吉井派は今回の出題刀のように、「五の目を素朴に連ねた」感じで、棟を焼かないという点が相違しています。

今回は「重則」という個銘でしたが、単に吉井一派と鑑して頂ければ良いと思います。私も、「刀和」へ投稿の際、「吉井清則」で入札した次第です。


それでは、今回はこれで失礼します。


                   竹  屋  主  人

私の見方

御刀天国さん
重ねが薄く、僅かに反りのついた姿から南北朝期と見て、互の目が揃う刃文、映りから吉井景則とします。