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平成25年3月の問題 真改 - 2013/03/01(Fri) 19:37  No.1245


単独表示 こんばんは。
今日は、四国でも春一番が吹いたということで、日中は気温が上昇したようです。
ようです、という表現なのは、日中は会議で室内で居たたために、むしろ寒いくらいでした。
終わるころには雨が降っていて、本当に暖かかったのかな?と、思うくらいの気温でした。(^^)。
明日は、反動で?とても寒い一日になるようですので、皆様お体ご自愛くださいませ。
まだまだインフルエンザは、活動しておりますよ!(>_<)。

では、さっそく参りましょう!!

※ 1回目入札期限1日〜7日
  2回目入札期限8日〜14日
  3回目入札期限15日〜21日

出題画像につきましては、左の画像をクリックして下さい。画像が展開されます。
また、画像が小さい場合は、もう一度画像を押しますと、最大画面となります。

☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆

日本刀柴田・柴田和男様のご好意により、隔月誌『刀和』に過去掲載された誌上鑑定を、電脳倶楽部上に再現させて頂いております。
まことにありがとうございます。
『日本刀柴田』柴田和男様に、厚く御礼申し上げます。

入札内容は、最後まで公開しませんので、思いっきり!自分の考えを論じてください。(*^_^*)。

入札投稿の際には、暗証キーの設定もお忘れなく。(^^♪。
これがないと、投稿の修正ができなくなりますので。

さて、スタートの前に、簡単なお願いです。
月刊誌『刀和』の過去問題からの出題ですので、刀和を持っていらっしゃる方は、是非、まっさらな気持ちで、再挑戦してみてください。

初めての方は、誌上鑑定で、知らず知らずのうちに、著名な刀工の名前や特徴を憶えることができますので、刀和以外の刀剣関係書籍を総動員して、正解を目指してください。

誌上鑑定は、刀身の出来以外にも、茎の形状や銘の特徴や銘の文字数、受領銘や彫に至るまで、ヒントを出してくれています。

そこで、役に立つのが、藤代の『日本刀工辞典』です。
茎の押形がたっぷり掲載されています。
これで、目当ての刀工と照合するのも良いと思います。

そして、このコーナーで、問題と柴田和男氏の回答を見比べ、誌上鑑定の力を付けて、実際に刀を見るときの助けとして頂ければ幸いです。

また、こんな楽しい誌上鑑定を、隔月誌『刀和』には、掲載されております。
誌上鑑定と、刀剣を購入される指針として、『刀和』をお勧め致します。
詳細は、リンクから『日本刀柴田』へお入り下さい。

では、スタートです。(^o^)/。

回答は、3月28日頃と致します。


Re: 平成25年3月の答え 真改 - 2013/03/30(Sat) 20:38  No.1260
くま 単独表示 平成24年度の各賞受賞の方々、おめでとうございます。
今年度も昨年度同様、ご愛顧を宜しくお願いします。

今回の答えは、「備前長船盛光」でした。

さて、今回の問題は少しばかりサービス問題だったようで、一ノ札での個銘当りが多く大変結構な入札結果となりました。
応永備前を代表とする刀工に師光、盛光、康光を挙げ、「応永の三光」と賞賛され、鑑定刀として良く出品されています。

初代盛光は師光の弟子とされ、二代盛光は師光の子とされています。今回の盛光は年紀に応永二十七年とあるので二代目の修理亮盛光に首肯されます。応永備前特有のものに、今回出題の平造りで寸が延び先反りのついた短刀、いわゆる小脇差が時代を特定させる鑑定の要訣となっています。

その刀姿は秋の食卓に上がる「サンマ」に似た感じなので、一度記憶すれば忘れない特徴があり、刃長も一尺一寸から三寸くらいの作品が多いようです。
鍛えは備前独特の小板目に独特な形の杢目が混じりますが、これを応永杢と称して鑑定の一助としています。
また、備前といえば、「乱れ映り」が有名ですが、応永備前では、「棒映り」が現れることも忘れてはならない所作と言えるでしょう。

刃文は太刀、小脇差ともに腰の開いた五の目乱れや、康光に多い直刃出来のものがあることも忘れてはいけませんね。
帽子は刃文のまま乱れ込んで丸く返るものほとんどで、茎は短めの栗尻で所謂「備前茎(びぜんなかご)」となっています。

彫物が多く、「剣巻龍」、「独鈷杵」、「爪付き剣」、「梵字」、「神仏の称号」などを見ますが、表裏同一意匠のものが圧倒的に多いようです。これら彫物は、ハバキのすぐ上に彫られており、さらにその上に、棒樋や護摩箸を加えるのを通例としています。棒樋や護摩箸は彫物がない場合、区上で丸止めにするのも特徴の一つであります。

盛光と康光の相違については、第2クール第3回の解説に今回の解説よりも詳しく記述しておりますので、ご確認をお願いします。
応永備前物は他の時代の備前物と違って顕著な特徴が多いので、この機会に応永備前物をマスターして頂ければ幸甚です。

それでは、この辺失礼させて頂きます。


竹  屋  主  人


私の見方

よっちゃんさん

鑑定刀は、映りが有、丁子、腰開きの刃、身幅の割に寸延びて、樋が区上で丸く止まる状態から応永備前と観て、刃の調子から銘 備州長船盛光 とします。

まるひさん

重尋常で先反のつき、棒映、板目に杢目まじり、尖った帽子となれば応永の備前。刃もんが小ずんでないので長船正系。盛光か康光。尖ったはが目立つので盛光としました。

御刀天国さん

体配、地鉄、棒風の映りとなると応永備前。棒樋丸止めとなると盛光・康光。六字銘、裏に年紀も合致します。
通常乱れ刃は盛光、直刃は康光ですが例外もあり一概に言えませんが、丸みのある乱れの山から盛光とします。