[掲示板に戻る] [一覧表示に戻る] [新着表示に戻る]
過去ログ[0001]
過去ログ
検 索
キーワード 条件 表示
標準表示/一覧表示
平成25年4月の問題 真改 - 2013/04/01(Mon) 09:33  No.1261
くま 単独表示 東京は桜が満開になってもう1週間位になりますので、そろそろ散り始めているでしょうか。
徳島は、満開になって2日くらいですが、風が強く、桜の花びらが舞っており、入学式の頃には、
花を見ることができないかもしれないですね。ちょっと残念です。

さて、朝晩はまだまだ寒く、日中との気温差が大きいので、皆様におかれましては、体調を崩さないように
お気をつけ下さいませ。m(__)m。

では、さっそく参りましょう!!

※ 1回目入札期限1日〜7日
  2回目入札期限8日〜14日
  3回目入札期限15日〜21日

出題画像につきましては、左の画像をクリックして下さい。画像が展開されます。
また、画像が小さい場合は、もう一度画像を押しますと、最大画面となります。

☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆

日本刀柴田・柴田和男様のご好意により、隔月誌『刀和』に過去掲載された誌上鑑定を、電脳倶楽部上に再現させて頂いております。
まことにありがとうございます。
『日本刀柴田』柴田和男様に、厚く御礼申し上げます。

入札内容は、最後まで公開しませんので、思いっきり!自分の考えを論じてください。(*^_^*)。

入札投稿の際には、暗証キーの設定もお忘れなく。(^^♪。
これがないと、投稿の修正ができなくなりますので。

さて、スタートの前に、簡単なお願いです。
月刊誌『刀和』の過去問題からの出題ですので、刀和を持っていらっしゃる方は、是非、まっさらな気持ちで、再挑戦してみてください。

初めての方は、誌上鑑定で、知らず知らずのうちに、著名な刀工の名前や特徴を憶えることができますので、刀和以外の刀剣関係書籍を総動員して、正解を目指してください。

誌上鑑定は、刀身の出来以外にも、茎の形状や銘の特徴や銘の文字数、受領銘や彫に至るまで、ヒントを出してくれています。

そこで、役に立つのが、藤代の『日本刀工辞典』です。
茎の押形がたっぷり掲載されています。
これで、目当ての刀工と照合するのも良いと思います。

そして、このコーナーで、問題と柴田和男氏の回答を見比べ、誌上鑑定の力を付けて、実際に刀を見るときの助けとして頂ければ幸いです。

また、こんな楽しい誌上鑑定を、隔月誌『刀和』には、掲載されております。
誌上鑑定と、刀剣を購入される指針として、『刀和』をお勧め致します。
詳細は、リンクから『日本刀柴田』へお入り下さい。

では、スタートです。(^o^)/。

回答は、4月28日頃と致します。



Re: 平成25年4月の解説 真改 - 2013/05/01(Wed) 19:24  No.1273
くま 単独表示 今回の答えは、「仙台国包初代」でした。

 これ程の有名工が、1月の助広ともども初登場というのは、刀剣世界の奥深さを改めて認識せざるを得ません。
 さて初代国包ですが、仙台城下国分若林に居住し、大和保昌五郎の末裔と言われ、当初は源蔵と名乗り、その後、本郷吉之充と名乗ります。伊達正宗公の命により慶長十九年(1614年)京都の三品一門の越中守正俊に入門しますが、まさに大阪冬の陣や翌年の夏の陣により、関西地方の政情の不安さが増し、これを憂いた結果、一旦仙台へと戻ります。元和二年に再び京にあがり、越中守正俊の門人として修業に励みますが、作風は三品一門のそれとは全く異なる大和保昌伝の柾目鍛えに磨きをかけます。

 約3年間の修業を終え、元和五年に帰国し、寛永三年(一説には四年)に山城大掾を受領します。三品一門の作風を踏襲しなかった理由の一つとして、受領するのが目的だったとも言われています。

 作風は柾目が詰んで地沸が絡んだものが多く、まれに板目肌に柾目が絡んだものもあり、帽子は大和保昌伝の焼詰めで掃きかけるものもあります。刃文は直刃に古典的な直刃にホツレを交えたものや、直刃に小五ノ目を交えたものもあり、五ノ目揃ったものも散見されます。
 刀姿は慶長新刀と寛文新刀の中間で、反りが寛文新刀より少しついた、所謂寛永新刀体配と言われる過渡的な姿と言って良いでしょう。

 また偽物の多い刀工として有名で、長銘の上に「九曜紋」を切ったものや、「若林住」と切ったものには偽銘が多いと聞き及んでいます。

 寛永十三年五月に伊達正宗公が逝去すると、剃髪して仏門に入ります。その際に法名を「仁沢」と名乗り、松島の瑞巌寺の雲居禅師より、「用恵(ゆうえいと読む)」の諱を授かります。「用恵国包」銘の由来はこんなところ来ています。

 それでは、今回の解説はこの辺で失礼します。

                                  竹  屋  主  人

 今回も素晴らしい所見が沢山見受けらました。入札者の皆さん有難うございます。
 さて、その中でも非常に参考になる所見を1つ紹介します。

法城寺さん

 体配は寛文新刀というより、寛永の頃の寛文新刀ほど元先に差のないよう姿に見える。
砂流し・打ちのけ・柾目鍛えとなると大和伝、この時代では南紀重国と仙台国包となるが、重国は板目が混じり純然たる柾目とはならず、鑢目も勝手下がりと差異がある。
 となると仙台国包が残る。八字であることから二代の山城守ではなく初代となる。