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平成25年8月の問題 真改 - 2013/07/31(Wed) 22:50  No.1311


単独表示 なんだかあっという間に8月です。(+o+)。
暑い日が続いていますが、皆様、適切に温度管理と水分補給にお気を遣い下さいね。
全国的には、50歳のお若い人でも、熱中症でお亡くなりになっています。

しっかりと体調管理をして、この時期を乗り越えましょう!(^O^)/。

では、さっそく参りましょう!!

※ 1回目入札期限1日〜7日
  2回目入札期限8日〜14日
  3回目入札期限15日〜21日

出題画像につきましては、左の画像をクリックして下さい。画像が展開されます。
また、画像が小さい場合は、もう一度画像を押しますと、最大画面となります。

☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆

日本刀柴田・柴田和男様のご好意により、隔月誌『刀和』に過去掲載された誌上鑑定を、電脳倶楽部上に再現させて頂いております。
まことにありがとうございます。
『日本刀柴田』柴田和男様に、厚く御礼申し上げます。

入札内容は、最後まで公開しませんので、思いっきり!自分の考えを論じてください。(*^_^*)。

入札投稿の際には、暗証キーの設定もお忘れなく。(^^♪。
これがないと、投稿の修正ができなくなります。

さて、スタートの前に、簡単なお願いです。
月刊誌『刀和』の過去問題からの出題ですので、刀和を持っていらっしゃる方は、是非、まっさらな気持ちで、再挑戦してみてください。

初めての方は、誌上鑑定で、知らず知らずのうちに、著名な刀工の名前や特徴を憶えることができますので、刀和以外の刀剣関係書籍を総動員して、正解を目指してください。

誌上鑑定は、刀身の出来以外にも、茎の形状や銘の特徴や銘の文字数、受領銘や彫に至るまで、ヒントを出してくれています。

そして、このコーナーで、問題と柴田和男氏の回答を見比べ、誌上鑑定の力を付けて、実際に刀を見るときの助けとして頂ければ幸いです。

また、こんな楽しい誌上鑑定を、隔月誌『刀和』には、掲載されております。
誌上鑑定と、刀剣を購入される指針として、『刀和』をお勧め致します。
詳細は、リンクから『日本刀柴田』へお入り下さい。

では、スタートです。(^o^)/。

回答は、8月28日頃と致します。


Re: 平成25年8月の答え 真改 - 2013/08/29(Thu) 18:43  No.1321
くま 単独表示 今回の答えは、初代武蔵大掾是一(石堂是一)でした。
初代是一は、江戸時代の武蔵国の刀工で名前を川上左近と称しました。
今回の入札では、特徴を良く把握され、一の札「当」が多く入札者諸兄の鑑識眼の高さが窺えました。

新刀上作にして良業物として、江戸石堂派の代表工であります。石塔の字をあて古刀期に近江国蒲生郡石塔村に居住した刀工群で、系統的には備前一文字系と高木貞宗系の二説があります。
備前一文字説には、一文字助宗の末裔が、長船より石塔寺門前に移住して石堂派の祖となったとするものと、吉岡一文字の末流とする説があります。
高木貞宗系では、門人の守山住高弘の子、助長を初祖とする説と甘呂利長の弟子とする説があります。

新刀期に石堂を名乗るものとして、今回の武蔵大掾是一、日置光平、常光らの江戸石堂一派や土佐将監為康などの紀州石堂、福岡石堂の是次や筑前石堂の守次などがいて、新刀期に多いに栄えました。

作柄としては地鉄に乱れ映りが立ち、匂出来に小沸のついた大丁子刃を焼くなど、鎌倉時代の福岡一文字派の作を狙ったものが多いが、古作に比して反りが浅く、地鉄が小板目肌の詰んだものが多く、また鎬地に柾目肌が強く出て、刃文がこずむ点で一文字と異なります。是一の名は明治に至るまで襲名されており、幕末の運寿是一は特に名人として名高いことは周知のとおりです。

新刀期の石堂一派は、江戸・紀州・福岡・筑前それぞれに丁子乱れに特徴があって、これらを把握することにより、新刀石堂派の鑑定要訣を極めることが可能かと思われます。

それでは今回はこれにて失礼します。

竹  屋  主  人

私の見方

法城寺さん
一の札:武蔵大掾是一(初代是一)
刃長から見ると江戸時代上期、新々刀期両方考えられるが、体配の、反り少な目に元先に幅差ありから寛文あたりの新刀と見た方が妥当(長さ的にはそれより前慶安くらいでもいいとは思いますが)。この時期の備前伝は武蔵大掾を筆頭に江戸石堂、大坂(紀州)石堂、福岡石堂などがあり刀工も多い。その中で丁子が、逆がかるのは是一、福岡石堂の是次、守次に絞られる。が、是次らは帽子が乱れこむものが多く、茎尻が栗尻となる。従って、帽子が直ぐに小丸など素直なものが多く、茎尻が入山形である是次。二代は年紀のあるものが多く、幕末の運寿是一には映りは少ない。

まるひさん
一の札、武蔵大掾藤原是一
形態から新刀、丁子乱、柾目、映りがあるところから石堂派。茎や逆かがかる刃もん、帽子などから是一としました。
※いつもながら御丁寧な所見有難うございます。(竹屋主人)