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××刀剣界風雲禄××

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【親記事】
教えて下さい
濃州関後藤兼広 : 2010/10/26(Tue) 11:43 No.1914
使者 全くの素人で教えて欲しいのですが、日本刀を相続し刀剣類所持許可書を所有しております.
1.この場合は売る事は出来るのですか
2.濃州関後藤兼広65.4センチですが価値は有るのですか
(錆びて黒くなっています)
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【レス記事】
Re: 教えて下さい
花散里 : 2010/10/26(Tue) 18:27 No.1915
浪人 まず、「刀剣類所持許可書」というのは、次の「銃砲刀剣類登録証」のことと考えてよろしいでしょうか?

日本美術刀剣保存協会サンプル
http://www.touken.or.jp/q_a/tourokusho.html

通常、刀には新旧いずれかの登録証が付いており、この登録証があれば所持・売買ができます。
登録証が付いていない「未登録の刀剣」は、新たに登録を受けない限り所持・売買はできません。

次に刀剣の価値ですが、こればかりはこの場ではお答えできません。
薄学なため「濃州関後藤兼広」について詳しくは存じませんが、
 銘が本物かどうか
 状態はどうか(錆、傷、摩耗の度合いなど)
 そもそもの出来はどうか
 その刀の人気はどうか
などによって、価値は大きく変動しますので、一振りとて同じものはありません。
まして、銘だけや写真等で判断するのも、不可能と言ってよいでしょう。

お売りになることを考えておられるなら、刀剣店をお訪ねになり相談されることをお勧めします。

刀について詳しくは、日本美術刀剣保存協会や各刀剣店のホームページをご覧になれば、Q&A形式で情報を得られます。
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Re: 教えて下さい
濃州関後藤兼広 : 2010/10/26(Tue) 18:50 No.1916
使者 御手数お掛け致しまして誠にありがとうございます。
当方の許可書は●●県公安委員会が発行した「刀剣類所持許可書」なので、新旧の許可書とは違うと思うのですが・・・・
確かにもう1振りは教育委員会の許可だったので間違えないと・・・・

インターネットで調べて刀剣店に行ってみます。
どうも有難うございました。
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Re: 教えて下さい
こてつ。 : 2010/10/26(Tue) 20:03 No.1917
使者 こんばんは。
「刀剣類所持許可書」は戦後、まだ登録制度が出来上がる前の一時的な所持を認めた許可書で現在は通用しません。
改めて登録を取る必要があります。
お住まいの都道府県の教育委員会、もしくは所轄の警察にご相談ください。
登録の仕方、費用などを教えてくれると思います。
花散里さんが書かれている通り、売買にも研ぎに出すにも登録証が必要になります。
めんどくさいかも知れませんが頑張ってみてください。
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Re: 教えて下さい
花散里 : 2010/10/26(Tue) 22:57 No.1918
浪人 こてつ。さん、フォローをありがとうございました。

「刀剣類所持許可証」の実物を見たこともなく、詳細が分かりませんでしたから、私も勉強になりました。
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Re: 教えて下さい
濃州関後藤兼広 : 2010/10/27(Wed) 00:45 No.1919
使者 教えて頂き、ありがとうございます。
しかしながら、ちょっと説明不足だった様なので補足させて下さい。当方が持っている「刀」は祖父の軍刀であり、戦死した為に父から当方に相続したもので、現在も2年に1度、地元警察生活安全課に検査(猟銃などと一緒に)している物であり、「刀剣類所持許可証」は通用しています。
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Re: 教えて下さい
花散里 : 2010/10/27(Wed) 08:26 No.1920
浪人 なるほど、事情が大体飲み込めてきました。

現在、刀は「美術品」として所持や売買が許されています。
そして、「美術品」として認められる刀とは、伝統的な材料・製法で作られたものなのです。
つまり、「昔ながらの」砂鉄などを材料とした玉鋼(たまはがね)を「昔ながらの」折り返し鍛錬し、「昔ながらの」焼入れを行ったものとなります。
伝統的な材料・製法で作られた「美術品」としての刀は各都道府県の教育委員会が管理していて、一振りごとに「銃砲刀剣類登録証」がついています。
これらの刀は自由に所持・売買ができ、持ち主が変わった際に一度だけ、教育委員会宛てに葉書で「所有者変更届」を提出すれば手続きは終了します。
持ち主が変わったり、刀に細工を施して長さなど登録証記載の内容が変わらない限り、一切の手続きは必要ありません。

これに対し、一般的に「昭和刀」といわれる刀があります。
玉鋼ではない普通の洋鋼などを刀の形に成形し、大量生産したものです。
戦争中は大量に刀が必要とされたため、伝統的な製法では需要に追いつかず、また価格も跳ね上がったためにこのような材料・製法で多くの「武器」が作られたのですが、武器としての実用性はともかく美術品としては認められていません。
(詳しくは「昭和刀」で、検索してみてください)

日本の現状では「武器」に対する取締りが厳しいので、通常これらの所持は認められていませんが、仰るような場合「形見の品」や「想い出の品」として「例外的」に所持が認められています。
もちろん、相続や譲渡が許される範囲は「肉親」や「特に関係の深かった方」に限られますし、それが何代に渡って許されるのかもわかりません。
(一般的な説明では、「一代限り」としているものが多いです)

このような事情ですので、「刀剣類所持許可書」のついた軍刀を手放す場合は、警察署に任意提出して「廃棄処分」となるのではないかと思います。
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Re: 教えて下さい
濃州関後藤兼広 : 2010/10/27(Wed) 12:04 No.1921
使者 大変よく解りました、有難うございました。
価値的にも低いし、警察に返納しなければならないのですね。
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Re: 教えて下さい
こてつ。 : 2010/10/27(Wed) 19:08 No.1922
使者 たびたびすみません。
戦時下の刀匠を調べてみたらそれらしい方を見つけました。
http://www.k3.dion.ne.jp/~j-gunto/gunto_116.htm

昭和16年の大日本刀匠協會主催、新作刀日本刀展覧會出品者 第4席(佳作)の中に「後藤兼廣」刀匠の名前が出ていました。
ひょっとしたら登録も可能かもしれません。鍛錬されている可能性もあります。
戦死されたお祖父様の遺品ならば、ぜひ大切に保存していただきたいです。
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Re: 教えて下さい
濃州関後藤兼広 : 2010/10/28(Thu) 00:32 No.1923
使者 いろいろ教えて頂き有難うございます。
日ごろ見ることも無く、いつもガンロッカーにしまいっ放しで、2年に1回の決められた日程の検査が面倒になり、売却or返納(廃棄)など考えていましたが、有る程度有名な人に作って頂いたので、もう少し考えてみたいと思います。
見ず知らずの自分に丁寧に教えて頂き有難うございます。
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