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××刀剣界風雲禄××

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【親記事】
鬼晋麿正俊
法城寺 : 2011/04/30(Sat) 08:41 No.1935
使者 勉強になりました。

東京にいると清麿一門はたまに見ることが出来ます。特に信秀や清人は刀屋巡りをすると年に数回はお目にかかれます。
清麿一門中で、一度も実刀を見たことがないのがこの刀工です。

八字銘とヒントにあるので信秀と清人どちらかと思い、焼き頭が角張る信秀に対し、今回は丸みがかっているように見受けられたので清人としました。

鬼晋麿正俊の名前すら失念しておりました。

確か隆慶一郎氏の「鬼麿斬人剣」という小説の鬼麿は、鬼晋麿を捩ったと聞いております。
こりゃ読み返したくなりました!

ほんとに勉強になりました、ありがとうございます!
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【レス記事】
Re: 鬼晋麿正俊
花散里 : 2011/04/30(Sat) 09:51 No.1936
浪人 見ませんねぇ、鬼晋麿正俊。
私は出題者側ですから、最初から答えを知っていたわけですが、「鬼晋麿正俊って、清麿の弟子だったっけ?」というのが正直な感想でした(^^ゞ ・・・情けない。

仰るとおり、清麿はもちろんのこと信秀や清人の現存数の多さに比べ、圧倒的に数が少ないですね。
出題刀を見ると出来が優れているのに数が少ない、これは何を意味しているのでしょうか?

普段は凡作しか作れないのに、たまたま名刀が打ち上がった?
私は違うと思うんですよねぇ。
刀工は「技術者」ですから、腕が良い者は腕が良い、腕が悪い者は腕が悪い、たまたまなどというものが通用する世界では無いと思うんです。

となれば、そこそこの腕を持ちながらも「巨星」の協力者で終わった、とは考えられないでしょうか?
共同作業である刀剣の製作では、凡人よりも腕の立つ弟子が向槌を勤めた方が、良い刀が出来上がると思います。
私は、名の売れた刀工には腕の良い弟子がつき、ますます名刀が出来上がった、と思っています。

垂涎の的である名刀の陰に、良い腕を持ちながら「一協力者」で終わった数多くの刀工達がいたんでしょうね。
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Re: 鬼晋麿正俊
法城寺 : 2011/04/30(Sat) 12:42 No.1937
使者 花散里さん

そう思います、私も。
加えるに、やはり明治維新後の廃刀令などで槌を置かざるを得なかった幕末刀工は多いですよね。
従い作品も少ない。

今回は押形だけですが、あの厚い沸え・沸え足、金筋などみると尋常ではない焼き入れの腕を持っていると思います。
著名工の陰に優れた弟子・協力工がいる、まさにそう思わざるを得ない出題刀でした。

返信ありがとうございます。
また、良い出題、重ねて御礼申し上げます。
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Re: 鬼晋麿正俊
真改 : 2011/04/30(Sat) 12:48 No.1938
寅 法城寺さん、こんにちは。
法城寺さんのように東京在住の方でもご覧になったことのないほどの珍品なんですね。(^.^)。

いずれはどこかで拝見したいものです。

>普段は凡作しか作れないのに、たまたま名刀が打ち上がった?私は違うと思うんですよねぇ。

そして、花散里さんのこの言葉。
まさしくその通りと思います。
古今東西、今も昔もあらゆる所で、こういう現象があるんでしょうね。
深く考えさせられる、お言葉でした!(*^_^*)。
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Re: 鬼晋麿正俊
法城寺 : 2011/04/30(Sat) 12:56 No.1939
使者 真改さん

はい、20年超えた刀歴の中でまったく見たことがありません。

今回、ヒントに「有名刀工の弟子」となくば、「清麿」に入れていたでしょう。

花散里さんの仰る言葉、確かにその通りだと思います。

今回も清麿一門の腕利き揃いに感心させられる出題でした、ありがとうございます。
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Re: 鬼晋麿正俊
こてつ。 : 2011/05/02(Mon) 14:54 No.1940
子 こんにちは、先月の出題刀は悩みました。
作風は山浦物と見て良さそうなんですが、八字銘というのが…どうもしっくりこない。
清麿にも信秀にも清人にも見える。
紙上鑑定の難しいところで、重ねの具合や元先の幅差などが文字だとなかなか掴めない。
刃文も清人や信秀だとしたら、もう少しまとまっていないか…?
清麿が答えだとするとヒントと食い違わないか…?

…鬼晋麿正俊は全く頭に浮かびませんでした。
というか、実は僕は鬼晋麿正俊を清麿門とは考えていませんでした。
鬼晋麿正俊は細川正義、大慶直胤、清麿、源正雄などの元で学んだようです。
元々武家の出のようで旗本岩井家の養子になっています。
(作刀数が少ないのは本職の刀鍛冶ではなかったのかも?)
他に上総国正直なども清麿一門に入れて良いのか…微妙です。
正直も今回の鬼晋麿も、清麿と無関係ではないようですが、短期間の預かり弟子のようなものだったのではないでしょうか。
清麿の兄、真雄は弟子を取る時に必ず起請文を書かせていますが、清麿にはそういった資料が無いようです。
う〜ん、分からないことだらけですね…。勉強になりました。
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Re: 鬼晋麿正俊
真改 : 2011/05/03(Tue) 20:30 No.1941
寅 こてつ。さん、こんばんは。
こてつ。さんは地元刀工だけに、清麿一門については特にたくさんご覧になっていらっしゃると思いますが、鬼晋麿正俊は、ご覧になったことはございますでしょうか。

私は、鬼晋麿正俊はおろか、清麿一門ですらそうそう見た事がないのでよくわかりませんが、そっくりなんでしょうか。

こういう押し型を見ると、比べてみたくなりますね〜。(^.^)。
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Re: 鬼晋麿正俊
こてつ。 : 2011/05/04(Wed) 00:02 No.1942
子 真改さん、僕も気になったのでノートを見直してみました。
鑑賞会、鑑定会にいつも持って行くノートで、見た刀の銘などが控えてあります。
鬼晋麿正俊は載ってませんでした。東京にいた頃も見た記憶がありません。
…ひょっとしたら見ていても、印象が薄くて覚えていないのかもしれません。
どうも「あまり上手くない」という先入観がありました。
正解の押し型を見るといかにも山浦物らしい見事な出来です。
これは考えを改めないといけませんね〜。
いつか現物を拝見したいものです。
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Re: 鬼晋麿正俊
波平 : 2011/05/12(Thu) 00:19 No.1943
使者 刀兄の皆様。
鬼晋麿正俊ですが、はっきりしませんが4〜5年前でしょうか、銀座○州屋さんの展示会で拝見いたしました。ガラスケースの中ではなく、わりと上段に展示されていました。手にとることもなくその場は過ぎてしまいましたが、その名前の珍しさから展示されていたことはよく覚えています。今思うと残念至極です。
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Re: 鬼晋麿正俊
こてつ。 : 2011/05/12(Thu) 14:13 No.1944
子 こんにちは、波平さん。
○州屋さんの展示会で出てましたか、ではひょっとしたら僕も見ていたかも知れませんね。
注意して見ていなかったんですねー。

不景気のせいか、最近は○州屋さんも展示会を開かなくなりましたね。
(大刀剣市に出店してるからかも?)
今年のGW、刀屋さんの展示会が全般少なかったような気がします。
ネットでは大磨り上げ無銘の重刀などは200切る価格で出てきたりして。
どうも良いニュースが無いです。
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Re: 鬼晋麿正俊
波平 : 2011/05/13(Fri) 00:00 No.1945
使者 こてつ。さん、こんにちは
この刀、今は引退して大刀剣市にはお手伝いに来る某店員さんに案内していただきましたのでよく覚えています。いかにも山浦系の姿でした。

今の情勢を考えると、刀箪笥の中を動かすのは本当に考えてしまいますね。

>ネットでは大磨り上げ無銘の重刀などは200切る価格で出てきたりして…

私も拝見したことがあります。さかなくんではありませんが「ぎょぎょっ!」ですね。
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Re: 鬼晋麿正俊
四分一 : 2011/05/15(Sun) 22:22 No.1946
忍者 刀剣xx さんに万延二年二月年季、江府住岩井鬼晋麿源正俊銘の特保の刀が2.5百万で出ていますね。 [修正]
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Re: 鬼晋麿正俊
こてつ。 : 2011/05/16(Mon) 20:56 No.1947
子 四分一さん、ご紹介ありがとうございます。
なるほど、説明の中でも「清麿」の名前を出してますね。
でも茎の鑢目はまるで細川正義を連想させます。
しかも「以南蛮鉄精鍛之」ですか…。
やはり正義の影響の方が大きいのではないかと言う気がしてきました。
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