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古書店で大阪府教育会編・京都帝国大学教授西田直二郎博士監修『尋常小学国史附図』上巻(昭和7年・1932)を見つけました。 当時6才から就学の尋常小学校の3.4年で学ぶ「国史」の参考図録です。
時代が時代なので天岩戸神話、出雲大社、因幡の白うさぎから天孫降臨、神武天皇東征・・・と始まり、戦国時代の始まり、川中島合戦までの地図・イラスト集です。日本歴史の基礎ですから、事項と人物だけで文化史・社会経済史などの記事はなく、日本刀や弓矢の記事もありません。
日本武尊、坂上田村麻呂、和気清麻呂、楠木正成、村上義光、護良親王・・・と戦後の歴史教科書からは消えてしまった人物が一杯で、何というか今の歴史では語られない、その代り日本人として何か大切な物も消去してしまったのではないかな、とも思いました。
イラストは当時の考古学、有職故実・武家故実に忠実で神様以外にはおかしな復元はないようでしたが。
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