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地元でお付き合いのある方に、居合道八段の坂本憲一さんという方がいます。 坂本さんは、あらゆるジャンルの郷土史に精通していらっしゃいますが、大学時代には佐藤寒山先生に師事されていたとのこと。 特に刀剣の研究においては、徳島県では最も精通されいる方です。
その坂本さんが、「徳島の剣道史」として「徳島出身の新選組隊士 前野五郎」という論文を著されました。 幕末というと四国では坂本龍馬が最も有名ですが、徳島は元々、徳川家との所縁が深く、幕末には徳川家出身の蜂須賀斎裕が幕府の陸海軍の総裁を務めていた関係もあり、攘夷・倒幕思想は高くなかったと言われているようですので、なかなか幕末の映雄像とは縁がないと思っておりました。
ところが、前野五郎という新選組隊士がいたことがわかり、しかも、新選組伍長から最後は永倉新八の靖共隊の取締役にまでなったようで、その剣技は知られていたようです。
謎は、その流派がわからないこと。これだけ新選組内で有名であるにも関わらす、剣技の流派が不明というのも不思議です。 今後の坂本さんの研究が楽しみです。
また、前野五郎の墓は、札幌市の里塚霊園にあることも分かっており、立派な墓石が確認されております。
近年、近藤勇の愛刀の一つに、阿波の刀工「吉川佑芳」の刀があることがわかりましたので、こちらも興味深いものです。この刀は、京都の霊山歴史館が所蔵しているとも聞いておりますので、お近くの方はご確認ください。
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