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錆び切った刀は、明らかに錆びていると認識できるが、微細な錆びは分かりにくいことがある。そして、小さいとよく分からないのがカビとの区別だ。 ポつッと小さな点や円形の周囲がよくわかないのが錆。菌糸が枝を伸ばすように生えているのがカビ。となるのだろうか。 また、錆とカビが同居している刀もある。錆は研磨しないと取れないが、カビはどうなんだろうか。菌糸の除去の後が残ることもあるのか。 あらたまって研ぎ師に聞いたことはないが、錆もカビも困るもの、美観を損なうものであることには違いない。 手入れをしっかりとマメに行っても錆やカビは出てくることがある。 例えば油。鉱物性と丁子油のようなものでは、どちらも酸化を防いで錆の防止となる。鉄と酸素の結びつきを阻害するためだ。 しかし、カビはどうだろうか。カビは有機物を栄養源として増殖するとされている。 長年手入れをされず、放置されてきた刀は埃等のカビのえさとなるものが付着している可能性があるので、カビるのだろう。
要は、しっかりと汚れやカビの原因となる物を除去し、油で酸化を防止することか。
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